アジア大学ランキングの意味 ⑤-7 日本の大学再びベスト10入りは可能か?
2018.06.29
外国籍教職員比率が低い日本の大学
ローカル型大学(=L型大学)から、グローバル型大学(=G型大学)へテイクオフするもう一つの重要な目安は外国人教員比率です。優秀な外国人教職員が多数雇用していると、海外の大学の教職員との国際共同研究の比率が上がり、【各論文の被引用数】のポイントが向上するケースが多くなるからです。ところが日本の大学はこの【外国籍教職員比率】は、【国際学生比率】と比較しても更にポイントが低く、ランキングを上げる大きな足かせになっています。
アジアベスト10大学のうち、KAIST(総合4位・・56.7)点)、清華大学(総合6位・・77.6点)以外の8大学はすべて90点以上。
これに対して日本のトップ5大学は、いずれも60点未満。この評価項目では、東京工業大学がトップ5大学中一位(58.7点、・・総合14位)。ちなみに、日本のトップ大学東京大学(26.13点 総合13位)は国内5大学中最下位です。
この指標でポイントを上げるには、
① 教職員の長期雇用制度をやめ、国際評価が高い論文を書く教授を積極的に評価・登用する人事システムに急遽改めること。② 英語による専門科目を増やし。優秀な外国籍教員を雇用しやすい環境に改変すること。
の2点を早急に実施することが必須になります。
続く