後藤敏夫のグローバル教育情報

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アジア大学ランキングの意味 ⑤-6 日本の大学再びベスト10入りは可能か?

2018.06.22

国際学生比率の高さが大学の国際的知名度とランキングを上げる。

 最終的には、【国際学生比率】の高さが大学のG型度を上げることに直結し、キャンパスのグローバル化を大きく推進、大学の国際的知名度を向上させます。アジアベスト10大学のうち、KAIST(総合4位・・39,6)点)、清華大学(総合6位・・74.0点)以外の8大学はすべて90点以上。国際学生の実数比率が15%以上というのがG型大学の一つの目安ですが、この8大学はすべてこの比率を超えています。

 国際学比率の高くG型大学へテイクオフしたこれら8大学は、下記の3点で大きな優位点を保持しています。

① 英語による専門科目の授業が多いため、外国人教職員を雇用しやすい。
② コース修了後の国際的な人脈・ネットワネットワーク構築に有利なこと。
③ 国際的なブランド価値が上がり、国際学生募集やグローバル企業への就職活動が有利に展開できること。

 これに対して日本のトップ5大学は、いずれも80点未満。この評価項目では、東京工業大学が5大学の中では一位(72.2点、・・総合14位、国際学生比率10.1%)。英語による修士プログラムの増加を軸に、【国際学生比率】向上とG型理工系大学へのテイクオフの取り組みが開始されたばかりです。『国際学生比率15%の早期達成』を目標に迅速な対応をすることが急務です。



続く