後藤敏夫のグローバル教育情報

ニュースレター

アジア大学ランキングの意味 ④-1 徹底したブランド戦略と差別化戦略で成功している韓国

2018.02.01

韓国の国際マーケティング戦略が教育の世界にまで拡大している。

 近年、メイド・イン・コリアの徹底したブランド戦略がアジアから全世界に波及しています。テレビ、PC、スマートフォン、ハイテク電化製品、自動車、建築・土木から化粧品、ファッションに至るまで、アジア各地域では、アイドル歌手や人気テレビドラマのヒーローたちを起用した韓国企業の広告の露出度は日本のものよりはるかに多く、刺激的と感じられます。『スマートでカッコいい韓国製品』『価格が安い良品』のイメージが「アセアン共同体(AEC」地域に既に行き渡っています。観光、自然、食は、我がクールジャパンに優勢感がありますが、韓国の国家戦略としてナショナルブランドを向上させる勢いには目をみはります。

 世界の高等教育のグローバル化の中でも、韓国の高等教育機関(大学校)が極めて明確な戦略をもって国際競争力強化を図っていることをひしひしと感じます。英語による専門科目履修促進、交換留学生の増加を軸にした大学の国際化、各大学に特色を持たせたブランディングを行い、強みを生かした教育・研究の強化を推進。大学ランキング向上を目指しています。また、留学生の受け入れには、上述したブランド戦略によるメイド・イン・コリアに対する好感度上昇が大きく後押し、大きなアドバンテージになっています。

 韓国の上位の大学校は二つのタイプに大別されます。伝統ある名門総合大学校と韓国系国際企業の強力なサポートによって設立された、STEM(※)関連の専攻を中心とする新進の理工系大学校です。 この2つの大学校グループは全く異なる戦略に沿って活動していることが注目されます。

(※)STEM :"Science, Technology, Engineering and Mathematics" すなわち科学・技術・工学・数学の教育分野を総称することば。

(続く)