松田豊弘さんからのグローバル教育メッセージ ①
グローバル企業にて、シンガポールを中心にご活躍中の松田豊弘さんに、企業のグローバル人材像をテーマにインタビューしました。第1回は、オービットアカデミックセンターの卒業生のお父さまとしての教育観を語っていただきました。
松田豊弘さんのご紹介
かつて長男と次男がオービットアカデミックセンターで学ぶ。現在、三菱商事株式会社アジア統括付アジアHRDオフィス室長として、グローバル人材の育成などに従事。シンガポール政府主催HUMAN CAPITAL SUMMITで“ASIA HUMAN CAPITAL AWARD”の一次審査員を務める。
独自のビジョンと価値観の形成、アイデンティティーの確立が重要
教育とは、「自分を見る視点が深化していくこと」「自分について考える物差しが増えていくこと」だと思います。人生をどう生きるのかを深く考え、独自のビジョンと価値観を形成し、アイデンティティーを確立することが重要です。自分の哲学を英語でも明確に表明でき、日本人以外の同僚や顧客の気持ちもわかる人間、すなわちどの国の人とも「肝胆相照らす」仲になれる人間こそが、グローバルに成功していくといえるでしょう。
オービットアカデミックセンターでの教育
オービットアカデミックセンターは、そのような本質を追究する塾だったのではないかと思います。「あなたは友だちとは違う、何が違うのか考えて自分らしく力をつけなさい」というご指導をいただき、息子たちは本人らしく進路を選択して好きな分野を突き詰める「研究型」の人間に育ちました。また、英語の習得や自分から発信することも重視している塾でした。受験知識をただ教わるのではなく、人格教育もしていただいたと思っています。
5年後10年後の自分の「あり姿」真剣に考える
5年後10年後の自分の「あり姿」を真剣に考えず、当面の合格や就職活動ばかり考えている学 生 は、グローバル社会 で生き抜くのは厳しいと感じます。森羅万象が自分との相関関係の中でどう変化しつつあるのか日々洞察する中で、「自分は今後社会のためにどう行動するのか」を考え行動をもって試行錯誤をする人財が、今こそ求められていると思います。(続く)
Spring 1月10日号(2014年)に掲載