アジア大学ランキングの意味 ④-3 韓国名門大学校の動き
2018.02.09
韓国の名門大学校(※1)からは、ソウル国立大学校を筆頭に以下三つの私立大学校が20位以内にランクインしています。これらの大学校は全く異なるカラーと戦略をもっています。
ソウル国立大学校 11位 ← 12位
高麗大学校 (私立) 16位 ← 16位
成均館大学校(私立) 18位 ← 19位
延世大学校 (私立) 19位 ← 18位
参考: 東京大学 (国立) 13位 ← 13位
慶應義塾大学(私立) 36位 ← 42位
(順位:QSアジア大学ランキング 2018年、2017年)
※1 大学校: 韓国語では、学部・カレッジを大学、大学を大学校と呼称します。
ソウル国立大学校 (SNU・・・Seoul National University)
ソウル国立大学校(※2)は16大学(=学部)80以上のコースを持つ韓国トップの国立総合大学校です。学士課程から多くのコースが英語で受講可能、今後の学内の国際化を見据えると大きなアドバンテージです。生命科学や物理、化学、工学系の基礎研究が強く、韓国初のノーベル賞は、ソウル国立大学、前出のKAIST,POSTEHの3大学校からでるのではと言われています。日本の東京大学に相当する大学校です。
学生数約 28,064。(※3)
※2 韓国政府は公式には認めていませんが、戦後の大学制度を再編成して生まれたソウル国立大学校は、戦前日本時代に開設した京城帝国大学の流れをくんでいます。
※3 学生数: QS世界ランキング2018年度より。
表:QSアジアランキング 1-20位(2018-2017)