後藤敏夫のグローバル教育情報

ニュースレター

『新時代の学びの評価軸』 アジアで拡大するアカデミック英語 ④

2017.09.10

◎合格点は80~85点以上!?

 TOEFLは英語を母語にしない学生対象のアカデミック英語の運用力を計る4技能テストですが、英語圏上位大学の英語運用能力受け入れ基準は概ね下記のスコアです。
① 英語圏上位大学の学士課程の英語力受け入れ基準・・・90~100点。
② 英語圏上位大学の交換留学の英語力受け入れ基準・・・80~85点。
③ 英語圏上位大学のEAPコース※の英語力受け入れ基準・・・70点~80点

※:EAP English for Academic Purpose 大学(院)レベルのアカデッミック英語の補習クラス。多くの大学に併設されている。  英語が母語(第一言語)でない日本人は目標として80点以上できれば4技能すべて20点以上というスコアが望ましいところです。このスコアは英語圏の大学への交換留学受け入れ基準と合致。今後日本人学校を卒業した日本人高校生や日本の大学付属高校・進学高校生徒の到達目標になっていくでしょう。(ちなみにインター生の目標は、英語圏の上位大学の受け入れ基準 100前後ということになります、)

◎グローバルビジネスや研究の分野ではアジアの人材が競争相手

 第二グループの国の受験者の多くはこの基準80~85を満たしていると推察されるので、英語圏上位大学の交換留学や正規留学を志望する学生が増え、必ずやグローバルコンピテンシーが向上すると思われます。彼らが日本人の手ごわい競争相手になってきそうです。英語+母語+日本語の3言語を自由に操る人材が日系企業を軸に活躍始めています。。 20170903

この記事は、シンガポールのコミュニティ誌『Singalife』8月10日号に掲載された記事を再編集したものです。