後藤敏夫のグローバル教育情報

ニュースレター

『新時代の学びの評価軸』 アジアで拡大するアカデミック英語 ③

2017.09.03

アジア最低レベルの日本の英語運用力は改善できるのか?

 表2【TOEFL 項目別世界ランキング(2016)アジア編】のデータを見ると、日本は世界146位(アジア28位)、アジア最低レベルの英語運用能力ということが一目瞭然です。 

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 2005年前後から筆者も含め幾他の識者が指摘してきましたが、この状況は10年以上も放置されてきました。「大学入試が無くならないと試験対策に時間を取られ、本来の英語教育は難しい」というのが従来英語教育にかかわる人たちの言い訳でした。 従来の「大学入試センター試験」に替わり、2020年度から記述式問題、資料文に図表等を使用したPISA型問題を含んだ新テスト(仮称「大学入学共通テスト」)を実施します。英語については、世界的に認知度の高い4技能テストTOEFL、IELTS等の外部テストの代替使用もできることに決定されました。少なくとも英語だけは今後世界基準で判断されることになります。 低成績の言い訳はもう利きません。

この記事は、シンガポールのコミュニティ誌『Singalife』8月3日号に掲載された記事を再編集したものです。