QS世界大学ランキング2015/16 解説記事:ランキングに異変が起こっている④
2015.10.01
QS世界大学ランキング2015/16 解説記事:ランキングに異変が起こっている④
7.イギリス
①ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE):35位←71位
まさにノーベル賞学者、国際機関、ビジネスの世界に多くの優秀な人材を輩出する社会科学系の専門大学の頂点にたつ大学。
もともとリサーチや産業界からの評価等様々な点で圧倒的な力量のある大学ですが、論文の引用数に関する平準化処理でランクが急上昇したと思われます。
②ダラム大学:61位←92位
1832年創立、ラッセルグループの一角をなす実力派大学。 言語学、地理学を筆頭に各種人文系分野、地球科学。海洋学、物理学等の自然科学分野に大きな強みがあります。
③ノッティンガム大学:70位←77位
医学、遺伝子工学、薬学等の生命科学分野、農学、獣医学、工学等に高い専門性を持つ典型的な専門大学。 16のカレッジからなる大学。マレーシアKL郊外に工学部のブランチキャンパスを作り、積極的な展開を図っています。
8.オーストラリア ①オーストラリア国立大学(ANU):19位←25位
オーストラリアでトップに立つ唯一の国立大学。 論文の引用についてはトップレベルの実力発揮。地球物理学・環境学等の自然科学系と国際政治学・開発学経済学・少数民族研究等の人文・社会科学のリサーチに抜群の強みを持つ大学です。
9.ヨーロッパの注目の大学
ヨーロッパのランクを上げている大学は、工学系、自然科学系リサーチの専門性だけでなく、授業の英語化、教授陣・学生の多国籍化、等のグローバル化を進めています。
①スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH Zurich)<スイス>:9位←12位
②スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)<スイス>:14位←17位
スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH Zurich)
この2つのスイスの理工系専門大学は世界トップレベルの研究・教育レベルの高さを誇ります。学士課程(Undergraduate)では、チューリッヒ校がドイツ語、ローザンヌ校がフランス語での授業が中心となっています。それぞれのキャンパスにドイツ語圏、フランス語圏の学生が集まります。 修士課程(Graduate)からは殆どすべてが英語での講義とリサーチです。研究者・教授は約75%がスイス国外出身。学生もチューリッヒ校が約40%、ローザンヌ校に至っては約54%がスイス国外出身。まさにグローバル型大学の典型です。
②デルフト工科大学<オランダ>:64位→86位
ヨーロッパの非英語圏であるオランダで理工系のグローバル型大学といえば デルフト工科大学を上げることができます。 土木工学、建築工学、機械・航空工学、応用化学、等工学分野、自然科学分野の専門大学です。学士課程はオランダ語の授業が主体ですが、修士課程からは、多くのコースが英語で行われているグローバル型大学です。
③自由ベルリン大学(Freie Universitai Berlin)<ドイツ>:119位←150位
多くのドイツの有名大学はランクを落とす中で、評価が上がっている大学。 ドイツのグローバル型大学。人文、社会科学系の専門性が極めて高く、特に国際政治学、社会学、言語学、経済学、開発学等に強みを発揮します。
>QS世界大学ランキング2015/16はこちら。
ワールドクリエィティブエデュケーション CEO
オービットアカデミックセンター 代表 後藤敏夫
世界的な傾向-ブランド大学の後退と専門大学の躍進
イギリス、オーストラリア、ヨーロッパも同じ傾向が出ています。ブランドの高い大学が順位を落とし、理工系、生命科学系のリサーチ力の強い大学の順位が上がっています。人文、社会科学系の大学でもリサーチの強い専門大学はランクを上げています。7.イギリス
①ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE):35位←71位
まさにノーベル賞学者、国際機関、ビジネスの世界に多くの優秀な人材を輩出する社会科学系の専門大学の頂点にたつ大学。
もともとリサーチや産業界からの評価等様々な点で圧倒的な力量のある大学ですが、論文の引用数に関する平準化処理でランクが急上昇したと思われます。
②ダラム大学:61位←92位
1832年創立、ラッセルグループの一角をなす実力派大学。 言語学、地理学を筆頭に各種人文系分野、地球科学。海洋学、物理学等の自然科学分野に大きな強みがあります。
③ノッティンガム大学:70位←77位
医学、遺伝子工学、薬学等の生命科学分野、農学、獣医学、工学等に高い専門性を持つ典型的な専門大学。 16のカレッジからなる大学。マレーシアKL郊外に工学部のブランチキャンパスを作り、積極的な展開を図っています。
8.オーストラリア ①オーストラリア国立大学(ANU):19位←25位
オーストラリアでトップに立つ唯一の国立大学。 論文の引用についてはトップレベルの実力発揮。地球物理学・環境学等の自然科学系と国際政治学・開発学経済学・少数民族研究等の人文・社会科学のリサーチに抜群の強みを持つ大学です。
9.ヨーロッパの注目の大学
ヨーロッパのランクを上げている大学は、工学系、自然科学系リサーチの専門性だけでなく、授業の英語化、教授陣・学生の多国籍化、等のグローバル化を進めています。
①スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH Zurich)<スイス>:9位←12位
②スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)<スイス>:14位←17位
スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH Zurich)
この2つのスイスの理工系専門大学は世界トップレベルの研究・教育レベルの高さを誇ります。学士課程(Undergraduate)では、チューリッヒ校がドイツ語、ローザンヌ校がフランス語での授業が中心となっています。それぞれのキャンパスにドイツ語圏、フランス語圏の学生が集まります。 修士課程(Graduate)からは殆どすべてが英語での講義とリサーチです。研究者・教授は約75%がスイス国外出身。学生もチューリッヒ校が約40%、ローザンヌ校に至っては約54%がスイス国外出身。まさにグローバル型大学の典型です。
②デルフト工科大学<オランダ>:64位→86位
ヨーロッパの非英語圏であるオランダで理工系のグローバル型大学といえば デルフト工科大学を上げることができます。 土木工学、建築工学、機械・航空工学、応用化学、等工学分野、自然科学分野の専門大学です。学士課程はオランダ語の授業が主体ですが、修士課程からは、多くのコースが英語で行われているグローバル型大学です。
③自由ベルリン大学(Freie Universitai Berlin)<ドイツ>:119位←150位
多くのドイツの有名大学はランクを落とす中で、評価が上がっている大学。 ドイツのグローバル型大学。人文、社会科学系の専門性が極めて高く、特に国際政治学、社会学、言語学、経済学、開発学等に強みを発揮します。
>QS世界大学ランキング2015/16はこちら。
ワールドクリエィティブエデュケーション CEO
オービットアカデミックセンター 代表 後藤敏夫