後藤敏夫のグローバル教育情報

ニュースレター

グローバル文化論①

2014.10.02

日本食が世界文化遺産に登録
ご周知のとおり、昨年12月日本食がユネスコの世界文化遺産に登録されました。 個別の料理ではなく社会慣習(食文化)としての日本食が対象になりました。 その特徴と評価のポイントは、次の4点ということです。 〇魚、野菜等食材の豊かさと持ち味の尊重 〇見た目の美しさ 〇肉食に偏らない栄養のバランスが良いこと・・・・ヘルシー志向 〇季節の年中行事との密接なかかわり 世界文化遺産登録は日本の食文化の良さが諸外国の人々に認められたということ、大変喜ばしいことです。近年アジアをはじめとする世界各国で日本食は空前のブームです。 ブームになっている日本食は 『社会慣習としての日本食』という枠を超えて大きく広がり始めて、進化し始めています。 シンガポールでは 冷凍技術の発達で、鮮度を保った魚が食べられることもあって、従来全く生の魚肉を食さなかったインド系の人たちが刺身やすしを好むようになってきたり、比較的安価でちょっと当地風の味付けや調理をするいわゆる日本風レストランは大繁盛。日本食人気に大きく貢献しています。味が濃すぎず、ヘルシーな(多分にイメージ先行のきらいがありますが・・)日本食を食べ行くこともファッションになってきているようです。一方では、従来は日本だけでしかお目にかからなかった本格的な寿司、とんかつ、鰻の蒲焼等様々な日本食を供する本格的レストランが続々と開店。日本人のみならずローカルシンガポール人や外国人で一杯です。 『美味しい!』『いらっしゃいませ!』いう日本語表現はすっかりポピュラーな表現になりました。そういえば外国人の箸の使い方は 『長い箸の中ほどをもってかきこむ』中国式ではなく、『箸の端の方をもち 二つでつまむ』日本式が主流になりつつあります。(続く) ワールドクリエィティブエデュケーション CEO オービットアカデミックセンター 代表 ワールドスクエア 代表 後藤敏夫