【後藤敏夫のグローバル教育ニュース】 グローバルに活躍するオービット卒業生
2012.04.20
?オービット卒業生の活躍
グローバリゼーションという地球規模の社会構造の変化に、日本の大学教育が対応できなくなってきていること、日系企業の就業構造がグローバル人材重視へと大きく転換し始めたことは、2月号、3月号で述べました。日本の実質的な就職状況はこれからますます厳しさを増すことが予想されます。この厳しい状況の中で海外での就学経験がある皆さん(日本に帰れば帰国子女といわれます)に注目が集まっています。現にオービットの卒業生たち(日本人学校・インター校に関わらず)の活躍は目を見張るものがあります。 機械メーカー国際営業部配属になってポーランドのワルシャワ勤務になったT君、大手商社でオーストラリアのブリスベーンに勤務しているM君。アメリカ系飼料会社東京支社勤務のOさん。機械商社で上海に勤務しているF君。大手建設会社でバリアフリー施設の設計をしているKさんなどなど。彼等に「何故君たちは頑張れているの?」という質問に対して共通して、①シンガポールでの豊かな異文化体験、②英語ができること、③目的が明確だったこと(やりたいこと、専門がはっきりしている)という答えが返ってきます。 SINGAPOREという有利な教育環境を積極的に生かしましょう 彼らの発言にあるように、多民族国家シンガポールに在住している皆さんは極めて有利な教育環境にあるといっていいでしょう。共通語である英語を中心として中国語・マレー語・タミール語が交じり合うシンガポール。治安が極めて良好なこの地で日本人学校生の皆さんもインター校生の皆さんも、街へ出れば英語という共通語で様々な文化背景をもった民族とコミュニケーションが容易にできます。街のチキンライス屋のおじさんとの会話、スポーツクラブやバレエ教室での外国人との会話等を通じて、外国語はコミュニケーションの道具であることを実感していきます。 言葉と同様に食文化も多様です。食事は最も手軽にできる異文化体験です。シンガポールには様々な民族の嗜好・伝統が交じり合い、当地風の味付けになっているものもたくさんあります。フードコートやホーカーセンターのローカルフードは値段も手ごろなので生徒の皆さんも試すことができます。手で食べるインド料理やマレー料理。箸、ナイフ・フォークを使って食べる作法に慣れ親しんでいる私達日本人にとって、手で食べることは「行儀が悪い」こと。更に温かい食べ物に手を入れることにも違和感がありますね。こうしたことを試すことで、グローバル人材にとって基本的な感覚「民族の数だけ異なった常識がある」ことを実感することが可能です。「好き嫌い」ではなく「如何に違うか?」「彼等と如何に付き合うか?」を学ぶことができます。考え方・学び方を学ぶ…PISA型学力
従来型の学習や受験勉強も時代の要請から大きくずれてきました。「とにもかくにも難関校に合格すればよい!」という勉強ではいわゆる想定外事態(経験したことや学習したことのない事態)に対応する状況分析力や判断力は身につきません。日本から出た途端に役に立たなくなる従来型の秀才たちを育てても意味がありません。激変する国際社会で通用する学力…「ひとつの解答に如何に早く到達するか?」という従来型の知識体系詰め込み型学力ではなく、「必要な情報を入手する」「知識・情報の整理する」「結論を推論する」というような学ぶ力(PISA型学力)…をつけなければなりません。オービットは従来からPISA型学力の伸長に注力してカリキュラムを構築してきました。 オービットの皆さんはSINGAPOREで豊かな体験を積みながら、しっかりとした学力をつけて、将来国際的に活躍していただきたいと思います。(終) オービットの卒業生の活躍をもっと知りたい方ははこちら ワールドクリエィティブエデュケーション CEO オービットアカデミックセンター 代表 後藤敏夫 ? ??オービットアカデミックセンター会員情報誌「プラネットニュース」2012年4月20号掲載
2013年以降の掲載記事は オービットアカデミックセンターのWEBサイト グローバル教育最新情報 をご参照ください。