グローバル教育コラム

HOME > グローバル教育コラム一覧 > グローバル教育解説 > QS新興大学ランキング2018 ③ 北欧フィンランドの試み

QS新興大学ランキング2018 ③ 北欧フィンランドの試み

グローバル教育解説

2018.08.24

北ヨーロッパの学際研究、イノベーションの拠点を目指すアールト大学
…7位<QS世界ランキング140位>(フィンランド)2010年設立

 アールト大学は、2010年、フィンランドのヘルシンキ首都圏にある3つの大学―ヘルシンキ工科大学、ヘルシンキ芸術デザイン大学、ヘルシンキ経済大学が合併して、6学部(工学部、電気工学部、化学技術学部、理学部、ビジネス学部、美術・デザイン・建築学部)を擁する総合大学に生まれ変わりました。

 全く異なる分野の3専門大学が、先進的で学際的な研究を行い、イノベーションの創出と起業家の育成をコア概念とする全く新しい総合大学に統合。フィンランド政府による、「新たな高等教育の公開実験の場」という野心的な試みを当初から目指しています。学生数約12,000名のうち約55%が大学院生で、リサーチが極めて強い大学です。フィンランド政府が全面支援。設立当初約5,700万ユーロ(約73億円)を拠出。世界中の企業やファンドから資金提供を受け、様々なプロジェクトが進行しています。学部の他に多くのラボ、研究ユニットがあります。

〇ファクトリー(Factories):専門分野の異なる研究者・学生の学際的協同ネットワーク
・デザインファクトリー(Design Factory)
・メディアファクトリー(Media Factory)
・サービスファクトリー(Service Factory)

〇アールト起業家協会(Aalto Entrepreneurship Society):
学生により運営されるヨーロッパ最大の起業家コミュニティであり、スタートアップとしてサウナ促進プログラムを組織し、2010年以降に3,600万米ドル以上のファンドを集めた。

〇ヘルシンキ情報工学研究所(Helsinki Institute for Information Technology):ヘルシンキ大学との共同研究ユニット

〇アールト科学研究所(Aalto Science Institute):学際的研究イニシアティブ

他多数

人口わずか約550万人の国が、設立10年未満でQS世界140位の全く新しい大学を作り上げ、世界中から研究者・教授陣と研究資金獲得に成功していることは、特筆に値します。

(続く)

ページトップへ