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アジア大学ランキングの意味 ⑤-9 日本の大学再びベスト10入りは可能か?

グローバル教育解説

2018.07.08

日本の上位5大学の中で、理工系専門大学は東工大のみ。

 アジアベスト20大学の中で理工系専門大学は、ナンヤン理工大学<NTU>(1位)、香港科技大学<HKUST>(3位)、KAIST(4位)、浦項工科大学校<POSTECH>(12位)に日本の東京工業大学(14位)を加えた5大学。

 東工大は日本の中で戦略的強みを持ち得る大学といえます。3キャンパス6学部19学科を擁する中規模理工系大学です。総学生数9832名(2018QS資料より)。前述の香港科技大学(HKUST),KAISTとほぼ同規模。中核になる研究・教育はエンジニアリング(ものつくり)。それらを支える様々な分野の基礎・応用研究。学風は極めてイノべーティブで尖った研究姿勢が尊重されます。専門性は極めて高く、企業が行うR&D分野と重なるものが多く、企業からの資金提供が行いやすい。

 近年英語による学部、修士以上のコース設立が功を奏し、国際学生比率が上昇し始め、ついに10%を超え、着々とG型大学へのテイクオフ準備中です。

国際バカロレア(IB)取得の日本人学生は宝の山

 東工大のような理工系専門大学は、国際バカロレア(IB)を履修、自然科学や数学等の専門科目を英語で学習ができ、リサーチスキルの高い日本人学生を優遇すべきです。IB履修生は、詰め込みとは異なる試験準備をしているため、問題意識が高く、留学生と共に将来、大学の教育・研究を支える大事な戦力になるからです。そして日本の大学の大きな課題の一つである【論文被引用数】に関してポイント向上の長期的な答えかもしれません。

国際化指標が弱い韓国の理工系専門大学校

 これに対する韓国の2大学は、言ってみれば、韓国人のための【徹底した英語による理工系専門教育】を担っています。専門教育とともに、問題意識の持ち方、博士論文の書き方を徹底的に鍛えられます。教員は多くは、アメリカ、イギリスで博士号を取得、海外での研究経験の豊かな教授陣。これが、QSアジア大学ランキングでは、多数の論文が国際的なジャーナルに引用され、高いポイントに反映されています。

 ただ、大学に関する韓国ブランドが高まると、韓国の弱点だった国際化指標-国際学生が増加し国際学生比率が高まることが予想されます。

続く

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